2008-08-11 今、出来る事
| 2008-08-11 |
| 今、出来る事
大変恐縮ですが、今回は極めて個人的な書き込みです。 家族の中で大病を複数患った人間が二人も続出しておりまして、かなり難渋しております。なるべく規制問題について追随するつもりですが、若干時間を確保し辛くなったのは否めません。人間、健康が一番です。本人にとってもそうですが、周りをも巻き込むのをつくづく思い知らされます。勿論誰も好きで病気になる訳ではありませんが、やはり不摂生はよろしくありませんね。私もこのあたりを注意しないと。 このログを見られる多くの方々は現在児童ポルノ法の改訂を廻って署名が展開されているのを既にご存知でしょう。 http://www.savemanga.com/ 私もこの署名に賛同人として参加しており、可能な限り自分なりに支援しております。 この署名がどれだけ重要であるかは小生のログ張を読まれている方々はよく存じていらっしゃるでしょう。更に一つ付け加えさせて頂ければ、この署名に参加し広めるのが多くの方々にとって今出来る、もっとも効果的な行動であるとわたしは訴えたいです。 規制に反対をしていても、反対運動となるとやや尻込みしてしまう心理は私も判ります。 規制強化で直接的影響を被る作者などのクリエーター、創作活動に密接に関わる編集者と言った出版社の会社員の方々やアニメーション製作現場、また評論家や印刷業・小売店・イベント主催者らを含めた業界人からすれば、この問題は自分の職業や活動の行く末を左右し兼ねない問題だけに、それなりに規制強化の動向について関心を払って方々が沢山いらっしゃいます。直接的にも間接的にも今回の署名に関わってくださっている業界の方々は非常に多いです。 しかしこの署名は読者や視聴者・消費者といった受け手側の為のものであると言っても過言ではないと私は思います。 業界は規制の動向次第で適応を迫られ、商業活動を続ける関係上新しい環境にあわせて順応していくでしょう。出版社やゲーム制作者は業務を変更したり、色々な策を廻り根強く活動を続けます。未成年を取り扱った創作作品が激しく規制されるとなれば、違う方面でそれを収支を補うようになるでしょう。作者によっては、規制が強化されると創作活動を辞めてしまう人もいるかも知れません。が、ほとんどの作家は新たな環境に応じて自らの作家性を模索するでしょう。それに極論を言ってしまえば、作者は自己満足のためにスケッチブックを埋めることが出来ます。実際、一般の目に触れずに終わる幻の原稿は意外なところに多々あるのを私は垣間見たことがあります。 しかし受け手側にとって、新たな規制が浸透するということは今まであったものがなくなるという結果を残します。読者や視聴者は消費者である事から作品を購入する事がその作品を支持するのに繋がります。しかし、売られていないものを買うことは出来ません。当局とのやり取りの中で業界側は規制の緩和を働きかけをする事が出来ますが、受け手側が声を出す方法は署名などしかないと言っても過言ではないでしょう。 作品が売れるということは沢山の人々がその作品を支持している表れであるとも受け取れます。売れる作品によって雑誌の編集方針が変更し、または作者は元気付けられたり、他の作家の間で一目置かれる存在となります。数の論理が総てではないと私も思いますが、数の強みの重要性は決して軽視できません。 署名も然りです。 1990年代初期の有害コミック問題の騒ぎを覚えていない方々からすれば、現状のマンガ・アニメ・ゲームの世界は「当たり前」と感じるかもしれません。 とんでもない。 有害コミック問題が吹き荒れたあの時代、すさまじいまでの自主規制が各界を荒らしまわり、マンガ・アニメ・ゲームなどから成人向けというジャンル自体が消滅するのではないかと危ぶまれたくらいです。それから20年弱でオタク文化はよもやだれも想像できなかった程までに広がりを見せ、全世界のへと配信されるようになりました。成人向けの作品も一昔前とはかけ離れたまでに細分化をかさね、ジャンルとして成熟化しました。 しかしいつもこのような世界だった訳ではないのです。今のこの世界を切り崩したいと日夜努力している方々が居る事のを踏まえなくてはいけません。時計を過去に戻したい、或いはここ20年間の時間を無きものにしたいと考えているとも言えるのかもしれません。 規制推進側の主張を論理的には論破する事が出来ても数の論理はそれらを総て圧倒し兼ねない強みがあります。規制推進側が中間報告で既に8万人の署名が集まっていると豪語しています。もちろん、その署名の多くはネットを経由した書き込みであり、法律的な重みにやや疑問が残るものがあります。きちんとした体裁で行なわれている署名だからこそ、現在savemanga.comで展開されている署名に参加する意義があるのです。個人一人一人が直筆で自らの主張を書き連ねること。この署名でこそ受け手側・消費者が主役になれるのです。 拡声器をもった少数の人間の声をかき消す事はたやすいですが、集団が意を合わせて発する声はどうやってもそう簡単にはかき消せられません。 さあ皆さん、その声を合わせて下さい。
兼光ダニエル真
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